07/09/14

2007年9月

いつの間にか定着しつつある用語、「アンチエイジング」。

アンチエイジングとは抗老化のことです。

最近、「治療よりもまず予防する」という考えが広まっている中で、その一環として「抗老化(アンチエイジング)」も同様に注目されてきています。もちろん老化を止めることはできませんが、老化の進行過程を遅らせ、身体の様々な機能やバランスを保持し、それにより健康で快適な生活を長く続けること、つまり生活の質(Quality of Life)を高めることは可能です。

では皆さんは、老化と聞くとまずどのようなことを想像するでしょうか?

動脈硬化? 皮膚のしわ? 骨粗鬆症? それとも痴呆症などでしょうか?

それらすべて老化現象と言えるものですが、今回わたしがとりあげたいのは「関節の老化」です。

「関節の老化」?それって骨粗鬆症のことじゃないの?と思われるかもしれませんが、関節は骨だけでなく、関節包や靱帯、関節軟骨、線維軟骨、といった種々の結合組織により構成されています。それにより骨と骨は連結し、身体のスムーズな動きや柔軟性、また加重に対する強度をもたらしています。

しかし、関節に老化が生じると、単に身体の動きが損なわれるということにとどまらず、様々な疾患の原因ともなり得ます。

関節の種々の結合組織は、関節内にある滑液から栄養成分を供給されていますが、栄養成分を取り込むために、実は関節表面への加重作用が必須です。これは動きが生じる際の加重により、関節表面の組織が変形し、それによりスポンジのように栄養成分を取り込むことができるようになるからです。

しかし、加齢に伴い、関節内の滑液量は減少していきます。また日々の運動量も低下し、身体の動きというものも減少していきます。つまり栄養源も減り、またそれを取り込む機会も減るということです。

するとどういうことが起きるかというと、関節の結合組織はだんだんと硬く、骨のような成分へと変わっていきます(それを変性といいます)。

さらに進行すると、関節の癒着、また関節の変形といった状態を起こしたり、骨の辺縁がトゲのようになり(骨棘といいます)、関節周囲の神経を刺激し、手足に痺れが生じる、などといった症状の原因ともなります。

では関節のアンチエイジングのためにはどのようなことができるのでしょうか?

一般的には他の身体の部位に対するアンチエイジングと同様、栄養と運動が重要であると言われていますが、カイロプラクティックにおける施術というものも効果的を及ぼすとわたしは考えています。

なぜならば、多くの場合、カイロプラクティックでは背骨をはじめとする、関節の機能に着目します。そして全体のバランスをみながら機能の低下している部分を適切に探し出し、そこに対して施術を加えます。すると関節に正常な動きが生じるようになります。ですから関節に対する適切な栄養供給に必要な動きも保持されるというわけです。

(その他関節に対する栄養補給についてはコラム「関節痛とサプリメント」を参照してください。)

心身ともにいつまでも若々しく、活力に満ちた状態に保つためには、常日頃からの予防という観点が非常に大切です。わたしも普段健康でいるとそのありがたさを忘れがちですが、ふと気づいたときに自分の生活を見直すように心掛けています。

心も身体も健康であるためには感謝の心を忘れないということも大切かもしれませんね。


杉本 栄武(スパイナルケア)

Posted at 07,09,14
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