08/05/17

2008年5月

今回はパーキンソン病に対するカイロプラクティック治療の可能性について書きたいと思います。
一般に知られていますが、パーキンソン病は様々な症状を合併します。
有名なのに自律神経症状がありますが、その他にも鬱病や認知症などもあります。

調べてみると、反対に鬱病がパーキンソン病を合併する(2002年5月28日Medscapeより)とする論文もありました。
たしかにパーキンソン病ではドーパミンの他にアドレナリンやアセチルコリン(ドーパミンが出ないので作用は強くなりますが)とともにセロトニンの分泌量が減ると報告されています。また、几帳面で神経質な人ほどなりやすいという報告もあります。

私の祖母もそうでしたが、転んでしまい、圧迫骨折をしたパーキンソン病患者さんは、なぜか症状の進行が早くなるような気がします。やはり骨折による不安要素が軽いうつ状態を招き、症状の進行を早めているのかもしれません。

また、痛みによる交感神経の興奮はパーキンソン病の諸症状(静止時振戦など)を悪化させます。さらに動きの制限を生み、その制限で循環不良がおこります。循環不良は痛みを悪化させ・・・と悪循環を招きます。これらが重なって症状の悪化を招くのではないでしょうか?そしてそれらを断ち切ることで症状が緩和するのではないでしょうか。

ただ、施術法については私自身も試行錯誤している状態です。ですから「必ず改善する!」と声を大にしては言えません。
しかも、良くなっても身体は今までの悪い状態が正常であると誤認していますから、徐々に悪い方へ戻っていきます。ですから治療には時間がかかりますので、私も患者さんも根気が必要になります。
それでも、パーキンソン病に伴う自律神経症状や、体の傾きによる腰痛、関節拘縮などは改善の可能性が高いと思います。悩んでいる方は一度ご相談ください。

また、カイロプラクティック治療と同時に食事も大切です。睡眠・食事・運動は自然治癒力を向上させるのに必要不可欠です。特に食品に関してはかなり研究も進んでいるようです。たとえば鉄の過剰蓄積がパーキンソン病の元になる可能性があるという論文があります。(『Nature Genetics』2001年2月号)。その他にも人工甘味料のフェニルアラニン化合物やビタミンB6や胃腸薬、高タンパク食などが症状悪化の元になるという報告もあります。
今はネットでいろいろな情報が入ってきますが、中には眉唾物の情報も沢山あります。オススメはm3.comCareNetなどの信頼できる医療系サイトで調べることです。

最後に、カイロプラクティックでも研究が進むことを切に祈り、この「カイロプラクティックとパーキンソン病」シリーズをしめさせていただきます。

柴田 泰之(スパイナルケア)

Posted at 08,05,17
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