いつの間にか定着しつつある用語、「アンチエイジング」。
アンチエイジングとは抗老化のことです。
最近、「治療よりもまず予防する」という考えが広まっている中で、その一環として「抗老化(アンチエイジング)」も同様に注目されてきています。もちろん老化を止めることはできませんが、老化の進行過程を遅らせ、身体の様々な機能やバランスを保持し、それにより健康で快適な生活を長く続けること、つまり生活の質(Quality of Life)を高めることは可能です。
では皆さんは、老化と聞くとまずどのようなことを想像するでしょうか?
動脈硬化? 皮膚のしわ? 骨粗鬆症? それとも痴呆症などでしょうか?
それらすべて老化現象と言えるものですが、今回わたしがとりあげたいのは「関節の老化」です。
「関節の老化」?それって骨粗鬆症のことじゃないの?と思われるかもしれませんが、関節は骨だけでなく、関節包や靱帯、関節軟骨、線維軟骨、といった種々の結合組織により構成されています。それにより骨と骨は連結し、身体のスムーズな動きや柔軟性、また加重に対する強度をもたらしています。
しかし、関節に老化が生じると、単に身体の動きが損なわれるということにとどまらず、様々な疾患の原因ともなり得ます。
関節の種々の結合組織は、関節内にある滑液から栄養成分を供給されていますが、栄養成分を取り込むために、実は関節表面への加重作用が必須です。これは動きが生じる際の加重により、関節表面の組織が変形し、それによりスポンジのように栄養成分を取り込むことができるようになるからです。
しかし、加齢に伴い、関節内の滑液量は減少していきます。また日々の運動量も低下し、身体の動きというものも減少していきます。つまり栄養源も減り、またそれを取り込む機会も減るということです。
するとどういうことが起きるかというと、関節の結合組織はだんだんと硬く、骨のような成分へと変わっていきます(それを変性といいます)。
さらに進行すると、関節の癒着、また関節の変形といった状態を起こしたり、骨の辺縁がトゲのようになり(骨棘といいます)、関節周囲の神経を刺激し、手足に痺れが生じる、などといった症状の原因ともなります。
では関節のアンチエイジングのためにはどのようなことができるのでしょうか?
一般的には他の身体の部位に対するアンチエイジングと同様、栄養と運動が重要であると言われていますが、カイロプラクティックにおける施術というものも効果的を及ぼすとわたしは考えています。
なぜならば、多くの場合、カイロプラクティックでは背骨をはじめとする、関節の機能に着目します。そして全体のバランスをみながら機能の低下している部分を適切に探し出し、そこに対して施術を加えます。すると関節に正常な動きが生じるようになります。ですから関節に対する適切な栄養供給に必要な動きも保持されるというわけです。
(その他関節に対する栄養補給についてはコラム「関節痛とサプリメント」を参照してください。)
心身ともにいつまでも若々しく、活力に満ちた状態に保つためには、常日頃からの予防という観点が非常に大切です。わたしも普段健康でいるとそのありがたさを忘れがちですが、ふと気づいたときに自分の生活を見直すように心掛けています。
心も身体も健康であるためには感謝の心を忘れないということも大切かもしれませんね。
杉本 栄武(スパイナルケア)
7月23日に、スパイナルケア用賀店がオープンしました。
桜新町店との最大の違いは、カイロプラクティック治療だけではなく高気圧酸素セラピーを取り入れたことです。
高気圧酸素セラピーといっても、ピンとこない方も多いでしょう。
いわゆる酸素カプセルです。
以前にはべッカム選手が愛用したことで『べッカムカプセル』なんて呼ばれ方もしました。
今回は酸素カプセルって何だろうということと、カイロプラクティックとの関わりについて説明します。
酸素カプセルというと、『高濃度の酸素を吸わせるもの』、と思っていらっしゃる方も多いように思います。
実はそうではありません。
あのカプセル内に流れているのは、酸素濃度約21%の普通の空気です。
ではなぜ『酸素カプセル』と呼ばれているのでしょうか?
このカプセル内では通常の気圧より高い気圧(1.3気圧:飛行機の離着陸時にかかる圧力とほぼ同じ)になっています。
気圧が高くすると、血液やリンパ液などに酸素が溶け込みやすくなります。
これを『ヘンリーの法則』といいます(たぶん、高校1年生くらいの化学の教科書に出てきます)。
血液やリンパ液などに酸素が多く溶け込むと、結果として全身に回る酸素の量が増えます。
これが『酸素カプセル』と呼ばれている所以でしょう。
詳しくは下の図を見ていただけると理解しやすいと思います。
人間が取り込む酸素には二種類あります。通常、酸素は赤血球中のヘモグロビンと結びついた『結合型酸素』が約98%を占め、わずかに血液中に直接溶け込んだ『溶解型酸素』が存在しています。
高気圧下で約45分過ごすと、血液に直接酸素が溶け込みやすくなり『溶解型酸素』を増やすことができます(これをヘンリーの法則といいます)。これによって体内の酸素量を増やし、結合型酸素が行き届いていなかった細胞にも効率よく酸素を供給することができるのです。
『そんなまどろっこしいことしないで、直接高濃度の酸素を吸えばいいんじゃないの?』と感じる方もいるかもしれません。
しかし、高濃度の酸素を直接吸うと、過呼吸状態になったり活性酸素というものが発生して人体に害を与える可能性もあるため、このように酸素カプセルを使うことが理にかなっています。
酸素カプセルに入ることで全身に酸素を供給できるため、様々な効果が期待できます。
疲労回復・リフレッシュ効果などが期待できますし、べッカム選手のように怪我の早期回復を期待して利用する方もいらっしゃいます。
さて、カイロプラクティック治療との関係ですが、どのような効果が期待できるでしょうか?
カイロプラクティック治療では、主に筋肉や関節に関わる症状を治療します。
例えば肩こりの例をあげると、カイロ治療で背骨のバランスを整え、筋肉の緊張状態を緩和することで改善させようとしますが、さらに酸素カプセルで凝っている筋肉へ酸素を供給することでより深い効果が得られる可能性があります。
どこか体の一部分を痛めている時、カイロプラクティック治療によって筋肉・骨格・神経を治療して痛みを緩和させたあと、酸素カプセルで痛めている部位へ酸素供給してあげることで回復が早くなる可能性も考えられます。
酸素カプセルは、酸素を供給することで効果が期待できる状態に対して効果を発揮できると考えられます。
カイロプラクティック治療と併用することで、治療の『相乗効果』が望めると思います。
普段受けている治療に『プラスα』として、高気圧酸素セラピーを取り入れてみるのもいいかもしれません。
興味がある方は、担当カイロプラクターへご相談ください。
小幡 隆(スパイナルケア)
この数ヶ月、出産後のお母さん達が、多くお見えになっているので、 「妊娠中・出産後のお母さんへ」のコンテンツを追加しました。「たまごクラブ」「ひよこクラブ」の影響でしょうか?
それに関係するコラムを少し。
コンテンツにも書きましたが、妊娠中・出産後のお母さんでは、治療法が大きく異なります。
まずは、妊娠中のお母さん。
腰の付け根付近の痛みや、背中の張り、膝・股関節の痛みを感じる方が多いです。
腰痛、背中の張り、股関節の痛みは、お腹が大きくなるに連れ、重心を保とうと背中を反らすために起こる現象です。また、膝の痛みは体重が増えることによる影響も大きいです。
特に二人目の妊娠中の方にお聞きすると、二人とも同じ時期に同じように同じ場所が痛くなり始めたと言う方が多いです。また一人目は特に何のケアもしなかったので、産後半年~1年ほど痛みが残って辛かったが、二人目の時には定期的に通っていたので、痛み自体も軽く、産後に
痛みが残る期間がかなり短かったそうです(平均すると半分くらいの期間)。
例え、幸せな原因(妊娠)による痛みでも、長期間続くと、「イライラ」の原因となってしまいます。
家族の方の為にも「イライラ」の原因を緩和しましょう。
治療自体は、母体への影響を考え、あまり積極的な治療はできません。 その分多く通う必要があるかもしれません。
(意外な来院動機としては、うつぶせに寝たいと言う方も結構多いです。)
次に、出産後のお母さん。
産後の問題として、特徴的で一番多いのは、骨盤回りの訴えです。腰痛、股関節の痛みがそれに当たります。
出産により緩くなった靱帯が主な原因で、腰痛などが起きやすくなります。また急な姿勢変化(家事をしている時に、お子さんが泣くので、急
に立ち上がったら痛めた)などにより、どうしても痛みを感じやすい環境です。(二人目だと急な姿勢変化の問題は減ります。理由はご想像に
お任せします。)
意外に多いのが、寝違えです。深夜の授乳中に寝てしまい、首や肩を痛めてしまうこともあります。
骨盤回りの治療は主に固定になりますので、2~3週に一度になります。
一番多い誤解として、ただ固定していれば良いのではありません。仮にズレた状態で固定していると、そのまま固まってしまい、様々な悪影響
が現れてくる可能性があります。2~3週に一度の治療で、そのズレを整えながらの治療となります。
骨盤回り以外の問題は、症状に応じて来院回数は変化します。
産後に関しては、特に重要な時期なので、定期的なケアをオススメします。
妊娠中・出産後のお母さんに関しては、こちらで身体にどのような変化が現れるかをまとめた資料をお渡ししております。お気軽に問い合わせ下さい。
前田 隆行(スパイナルケア桜新町)