皆さんは「経口免疫寛容(経口トレランス)」という言葉を聞いたことありませんか?
身体には、異物が外から入ってきた場合、それに対して攻撃しようという働きがそなわっています。これを免疫反応と言います。よく言う「免疫力を高めろ」というのはこの反応を高めることを意味しています。
免疫が高まるのは良いことなのですが、反応しなくても良いものに免疫が働いてしまうと困ったことになります。
何が困るって異物に反応するのですから、何か食べるたびに免疫反応が起こってしまう。そうなったら何も食べれなくなってしまいますよね。地球で一番悪食な生物である人間なんて絶滅してしまいます。(笑)
この過剰反応を抑制しているのが「経口トレランス」と呼ばれる反応です。
経口トレランスとは腸管の中にモノが入るとそれを異物と見なさないような反応の総称です。この反応は腸内に100兆個居る腸内細菌が関与しているのではないかと言う説もありますが、まだはっきりとわかっていません。とにかく経口トレランスは免疫抑制機構に関係していると言われています。
この抑制機構が正常に働かないのが食物アレルギーです。たとえば牛乳を飲んで正常に消化されずに腸内に入ったとき、経口トレランスが働かないとどうなるのでしょうか?
牛乳を異物と見なして攻撃してしまいますよね。これが食物アレルギーの仕組みという説もあります。
また、経口トレランスはリウマチなどの自己免疫疾患を緩和させるのにひと役買っているとも言われています。
よくリウマチには軟骨やグルコサミンやコンドロイチン硫酸が効果的だという話を聞きませんか?聞きますよね。ではどうして効くのでしょうか?
これらの主成分はムコ多糖類ですし、身体に入ったらガラクトースに分解されてしまいますし・・ホントに効果はあるのでしょうか?
リウマチは免疫系が関節軟骨を異物と認識して攻撃することによる炎症反応が原因とされる自己免疫疾患です。
軟骨は主成分がⅡ型コラーゲンで、その他にコンドロイチン硫酸が軟骨の持つクッション作用に重要な役割をして、グルコサミンが軟骨の保湿成分としてクッションの役割をしています。
それらをリウマチは攻撃します。ですからこれらを摂取して経口トレランスが働きけば、、過剰な炎症反応を抑制することが出来るのではないかと考えられているそうです。
実際に、リウマチ患者がこれら健康食品を摂取すると楽になるケースが多いことから私はこの説を信じています。
またリウマチ以外の関節痛も組織の損傷が免疫系を刺激するために起こる過剰炎症反応と考えられるので効果があると思います。
私たちカイロプラクターも関節に負荷のかかる職業ですから日頃のメンテナンスと共に摂取するといいかもしれませんね。
柴田 泰之(スパイナルケア桜新町)