最近、視力矯正が流行っていますね。調べてみるとレーシック、フェイキックIOL、イントラレーシック、ウェーブフロントレーシック 、イントラウェーブフロントレーシック、エピレーシック、ラセック・・・などなど色々な矯正法があるようです。
元々、メガネやコンタクトが危険なコンタクトスポーツ選手や動体視力を重視するスポーツ選手が手術し話題となり、最近は手術する人も増え、一般的な矯正法として値段も下がってきました。
当クリニックの常連さんからも、「レーシックしてから凄くよく見えます」とか「朝起きてみえる光景に感動です」という言葉がちらほら。。
と同時に、視力矯正後から「肩こりが強くなった。」とか、「頭痛がひどくなった」という言葉もよく聞きます。
これはなぜでしょう?
考えられることとしてバランス感覚が関係しているのではないか?と思います。
人間のバランスを司る器官として、三半規管(前庭神経)・固有感覚・視力、そして小脳があります。
三半規管は耳にある平衡感覚器です。名前の通り、前半規管・後半規管・外側半規管の3つの器官の集まりで、前転・回転・側転に関わっています。よく、めまいがする時は耳鼻咽喉科へ。と言われるのもそのためです。
固有感覚とは聞き慣れない言葉ですが、各関節や皮膚にあるバランスに関わる受容器です。この受容器がバランスに関わっています。
視力もバランスに大きく関係しています。目を開けた状態で片足立ちをしてもふらつきませんが、目をつむるとふらついてしまうのは視力の働きを消すからです。
そしてこれらを統合するのが小脳です。
私たちは当たり前のように二足歩行を行っていますが、それは次から次へと入ってくる情報を脳が処理してバランスを保っているおかげです。
その大変さはロボットを見るとわかります。二足歩行ロボットを作るのに、もの凄い時間と労力がかかっていますよね。これはバランスを保つのが難しいからです。
人間はバランスに関わる器官の情報を瞬時に統合してバランスを取っていますが、これにはエネルギーを使います。疲れてくると立つのが辛くなり、横になりたくなるのはエネルギー温存のためです。
と、バランスについて紹介しましたが、ではそれと肩こりなどの症状とどう関係しているのでしょうか?
コンタクトやメガネなど矯正器具を着けた状態では、目と景色の間にモノを挟むことになるので屈折率が変わります。使い続けていくことによって、その状態に体は慣れていますから、視力矯正手術によって急にそれらが無くなるとバランスが微妙に狂います。
それを修正するために脳や筋肉に負荷がかかり疲れやすくなるのではないかと考えます。
カイロプラクティック治療は関節を調節することで、バランスに関わる固有感覚を調整します。固有感覚は足・骨盤・首・肩鎖関節に多いと言われていますが、これらは負荷がかかりやすく、問題が起こりやすい部位です。
体には自然治癒力がありますのでほうっておいてもバランスは戻りますが、それらの関節が正常な働きをしていなければ、また別の症状が現れる恐れがあります。ですから、早期に治療をしてバランスの再教育が必要になるのです。
その他、カイロプラクティック治療の効果としては、筋肉がほぐれることによって脳の疲れが改善されます。また頭痛も肩こりの延長から来るものが多いので、これもカイロプラクティックで改善するでしょう。
(まれに手術後のステロイド性緑内障による頭痛・眼痛の可能性もあります。これらの鑑別は重要になります。)
これら症状の他、体の疲れやめまいなど、視力矯正後の不調でお悩みの方はスパイナルケアでご相談ください。
柴田 泰之(スパイナルケア)
気がつく師走ですね。例年よりは暖かく感じた11月も、12月に入った途端に寒くなってきました。
寒くなると体がこわばりますね。また古傷が痛みだす方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皆さんは痛みが強い時にはどうしていますか?
市販の鎮痛剤を飲んだり、病院で処方された湿布を貼る人は多いのではないでしょうか。
今日のコラムは、その湿布にスポットをあてて、肩こりとの関係について少しお話をしたいと思います。
私の患者さんでよく「肩甲骨回りが張る」と悩んでいる方がいました。治療後は良くなるのですが、しばらくするとまた張り感が戻ってくるそうです。おかしいな・・と思い、よくよくお話を聞いてみると湿布薬が大好きで、病院で沢山処方してもらい、コリや痛みのあるところに頻繁に貼っているとのこと。そこで「胃の調子はどうですか?」と聞くと「最近もたれていて食欲がない。」とおっしゃいました。
それを聞いてピンと来たので、「湿布を貼るのをやめてください」とお願いしました。するとどうでしょう。不思議なことにしばらくすると張り感がとれて肩こりは和らぎました。ついでに胃のもたれ感も無くなったそうです。
これはどういうことでしょうか?
痛みには『関連痛』と呼ばれるものがあります。これは内臓の痛みや筋肉の痛み、関節の痛みが患部と違う場所に痛みをだすというものです。
よく「心臓の痛みは左手に出る」とか「腎臓の痛みは背中に出る」という話しを聞いたことありませんか?それが『関連痛』です。
胃にも関連痛があります。胃の場合、多くは肩甲骨まわりや肩甲骨の内側に出ることが多いのです。
関連痛の特徴は「ビリビリ」とか「痺れるような」痛みではなく、「じわー」っとか「膜が張ったような」と表現されたり、先ほどの患者さんのように「張り感」と訴える方もいらっしゃいます。
今回のケースではコリ感とともに、食欲不振も訴えていましたので胃に問題があるのではないかと思い、湿布を疑い止めてもらいました。
その結果、胃の調子が良くなり関連痛(張り感)も起きなくなったわけです。
では、なぜ湿布を貼ることによって胃に問題があらわれるのでしょうか?
原因は湿布に含まれる成分にあります。
最近の湿布は痛みを取る効果が強いのですが、これはインドメタシンやサリチル酸メチルなど消炎鎮痛剤(NSAIDs)が含まれているためです。NSAIDsは強力な鎮痛作用を持っており、痛みを起こす物質(プロスタグランジンといいます)の産生を押さえこんで痛みを和らげます。
しかし、この痛みの物質は胃の粘膜保護にも関係しているため、NSAIDsで押さえ込むと副作用で胃の粘膜が荒れてしまうことあるのです。その結果、関連痛である張り感があらわれるというわけです。
湿布も薬です。いっぱいもらったからといってむやみに貼っていると、こういった副作用を出すこともあるのでご注意ください。
柴田 泰之(スパイナルケア桜新町)
ストレッチを行うとなぜかスッキリすることはありませんか?
これは気のせいではなく、ストレッチと脳の関係によるものです。
人間はなぜ立てるのでしょうか?
バランスを司る固有受容器や小脳が発達しているのもありますが、筋肉の影響も考えなくてはなりません。
直立姿勢では常に姿勢維持筋群(抗重力筋)と呼ばれている複数の筋肉が働いています。この筋肉は背中の筋肉だったり、太ももの筋肉だったりと様々な筋肉の連携によって直立姿勢が保たれています。その筋肉のトーンを整えているのが脳や脊髄と呼ばれる中枢神経の働きです。
ですから、筋肉が緊張するような状態が続くと、中枢神経に刺激が常に送られ、無意識のうちに緊張状態となるため、ストレスがどんどんたまってくるのです。
たとえばこんな症状ありませんか?
「寝ても疲れが取れない」
「全身倦怠感を感じることが多くなった」
「じっとしていると疲れる」
などなど。
もう一つ注意しておかなければならないのは、この姿勢維持筋肉群は立っている時だけでなく、座っている姿勢でも使われているということです。
今やオフィスでパソコンは当たり前の時代です。一日の3分の1以上座っているという人も多いはずです。
あなたも知らず知らずのうちに筋肉が緊張してストレスをためているかもしれません。
スパイナルケア桜新町では、アフターケアとしてストレッチや日常生活動作のアドバイスも行っています。
治療後の効果を持続させるためにも効果的ですので、気になる方は気軽に担当ドクターに相談してください。
柴田 泰之(スパイナルケア桜新町)