世田谷区用賀・桜新町の整体・カイロプラクティック治療院|肩こりについて
気がつく師走ですね。例年よりは暖かく感じた11月も、12月に入った途端に寒くなってきました。
寒くなると体がこわばりますね。また古傷が痛みだす方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皆さんは痛みが強い時にはどうしていますか?
市販の鎮痛剤を飲んだり、病院で処方された湿布を貼る人は多いのではないでしょうか。
今日のコラムは、その湿布にスポットをあてて、肩こりとの関係について少しお話をしたいと思います。
私の患者さんでよく「肩甲骨回りが張る」と悩んでいる方がいました。治療後は良くなるのですが、しばらくするとまた張り感が戻ってくるそうです。おかしいな・・と思い、よくよくお話を聞いてみると湿布薬が大好きで、病院で沢山処方してもらい、コリや痛みのあるところに頻繁に貼っているとのこと。そこで「胃の調子はどうですか?」と聞くと「最近もたれていて食欲がない。」とおっしゃいました。
それを聞いてピンと来たので、「湿布を貼るのをやめてください」とお願いしました。するとどうでしょう。不思議なことにしばらくすると張り感がとれて肩こりは和らぎました。ついでに胃のもたれ感も無くなったそうです。
これはどういうことでしょうか?
痛みには『関連痛』と呼ばれるものがあります。これは内臓の痛みや筋肉の痛み、関節の痛みが患部と違う場所に痛みをだすというものです。
よく「心臓の痛みは左手に出る」とか「腎臓の痛みは背中に出る」という話しを聞いたことありませんか?それが『関連痛』です。
胃にも関連痛があります。胃の場合、多くは肩甲骨まわりや肩甲骨の内側に出ることが多いのです。
関連痛の特徴は「ビリビリ」とか「痺れるような」痛みではなく、「じわー」っとか「膜が張ったような」と表現されたり、先ほどの患者さんのように「張り感」と訴える方もいらっしゃいます。
今回のケースではコリ感とともに、食欲不振も訴えていましたので胃に問題があるのではないかと思い、湿布を疑い止めてもらいました。
その結果、胃の調子が良くなり関連痛(張り感)も起きなくなったわけです。
では、なぜ湿布を貼ることによって胃に問題があらわれるのでしょうか?
原因は湿布に含まれる成分にあります。
最近の湿布は痛みを取る効果が強いのですが、これはインドメタシンやサリチル酸メチルなど消炎鎮痛剤(NSAIDs)が含まれているためです。NSAIDsは強力な鎮痛作用を持っており、痛みを起こす物質(プロスタグランジンといいます)の産生を押さえこんで痛みを和らげます。
しかし、この痛みの物質は胃の粘膜保護にも関係しているため、NSAIDsで押さえ込むと副作用で胃の粘膜が荒れてしまうことあるのです。その結果、関連痛である張り感があらわれるというわけです。
湿布も薬です。いっぱいもらったからといってむやみに貼っていると、こういった副作用を出すこともあるのでご注意ください。
柴田 泰之(スパイナルケア桜新町)