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更新日 2010-01-20 | 作成日 2007-12-06
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顎関節症(がくかんせつしょう)とは

 医学的な定義では、「顎関節症とは、顎関節部や咀しゃく筋等(咬む筋肉)の疼痛、関節音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀しゃく筋障害、関節包・靱帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれる」とされています。 つまり、顎(アゴ)や顎周囲の筋肉に何らかの痛みや音、動きの異常があることです。

顎関節症(がくかんせつしょう)の原因

顎関節症にはいくつかの原因があります。

① 悪い姿勢

 PC作業や長時間座っていると多くの人が猫背姿勢になり顎が前に突き出た状態になってしまいます。この姿勢は、顎の関節の適合性を悪くし、大きな負担をかけることになります。この状態が長く続くことで、関節に炎症がでたり顎の動きに異常がでてきます。そのため、スパイナルケアでは顎(アゴ)に対するカイロプラクティック治療だけでなく、姿勢・骨盤矯正も行ってきます。

② 悪い癖

 食べ物を食べるときに片側だけで咬む、スポーツなどで歯を食いしばったり歯ぎしりをする、頬杖(ほおづえ)をつく、テレビを見るときに真正面ではなく首を捻りながら見る、などの癖は多くの方に共通していると思います。顎関節症でお悩みの方に質問すると、必ずと言っていいほど長期に渡りこのような悪い習慣を続けています。悪い癖をなおさなければ、治療をしても根本的な解決には至らず再発してしまいます。

③ 精神的なストレス

 精神的なストレスが強い人は、意外にも顎関節症になる確率が高まると言われています。実際、顎関節症で悩む人を対象にした研究では、精神的ストレス度が高く自律神経失調症など大脳レベルの問題を抱えるケースが多いという結果が出ています。これはおそらく、精神的なストレス度が高い人は、歯ぎしりや食いしばることが多くなり、関節や筋肉に過度のストレスを与えていることが考えられます。また、顎の問題が大脳に悪い信号を伝え、自律神経に影響を与えている可能性も考えられます。顎の関節や筋肉には、脳神経が直接関わっているため、大脳への影響が大きいのでしょう。

④ 外傷(怪我)

 ボクシングなどの格闘技やアメリカンフットボールで顎に直接的な外力が加わったり、サッカーや野球などでボールが顔に当たることで顎に大きなストレスが加わります。転んで顔をぶつけたりすることも原因の一つです。軟骨や関節円板と呼ばれるクッションが傷つき、炎症が起こることがあります。

⑤ その他の病気

 顎関節症を引き起こす可能性がある病気もいくつか存在します。代表的なものに、虫歯、関節リウマチ、多発性筋炎、線維性筋痛症、自律神経失調症、クリペルフィーユ症候群、パジェット病などがあります。

顎関節症(がくかんせつしょう)の症状

 顎関節症の症状は多岐にわたりますが、以下の2つに分けることができます。

①限局的な症状

 頭痛、顎(アゴ)の痛み、顎周囲の筋肉のコリ、かみ合わせのズレ、顔のゆがみ、顎のゆがみ、コリコリやギシギシした音がするなどが一般的な症状です。

②全身的な症状

 首・肩のコリ、目の疲れや視力低下、顔や顎のしびれ、自律神経失調症、内臓機能の低下、頭痛、頭が重い、慢性疲労症候群、めまいや耳鳴り、不眠などが起こることがあります。顎が悪くなるだけで、意外にも全身の症状につながる可能性があるのです。顎関節とその周囲の筋肉群には脳神経(三叉神経)が感覚や運動信号に関わっているため、何らかの異常があると脳に大きな影響があります。また、顎の異常はかみ合わせを悪くし、頸椎の傾きにも影響を及ぼします。この結果、身体のバランスが崩れるのです。つまり、大脳レベルでの神経学的な影響と、骨格バランスからみた構造学的な影響の両面から異常がおこることになるのです。こうなると、たかが顎の異常というレベルの話ではなくなってきますね。

顎関節症(がくかんせつしょう)と医学的治療


 顎関節症の医学的な治療は、保存的な治療法と侵襲的な治療法(手術)があります。保存的な治療法には、マウスピースやスプリントでかみ合わせや歯を矯正したり、温熱療法で患部を温めたりします。また、鎮痛剤のお薬や、注射をすることもあります。侵襲的な治療法には、関節腔と呼ばれる関節内の空間を洗浄したり、内視鏡下での手術をしたりします。

顎関節症(がくかんせつしょう)とカイロ治療


カイロプラクティック治療院・スパイナルケアでは、国際公認の大学を卒業したカイロプラクターが施術にあたります。原因は様々ですが、患者さん個々の問題を適切に評価します。顎関節症の主なプログラムは主に以下の6つがあります。

①顎関節の動きを整えるアプローチ
②顎関節に直接関わる筋肉群に対するアプローチ
③顎関節に大きく関わる頸椎に対するアプローチ
④顎関節の異常に関わる可能性のある脊柱や骨盤に対するアプローチ
⑤悪い癖や姿勢へのアプローチ
⑥顎に対するストレッチやエクササイズによるアプローチ


① 顎関節の動きを整えるアプローチ

 顎の関節の中には、関節円盤とよばれるクッションや潤滑液が入っており、関節を関節包という靭帯性の組織が覆っています。関節円盤の動きや潤滑液の粘性、関節包の柔軟性が悪くなると、コリコリなど異常な音がしたりカクンとした異常な動きがでたり、痛みを生じたりします。そのため、原因が関節自体にある場合は、手技や特殊な機器を使い顎の問題を改善させていきます。

② 顎関節に直接関わる筋肉群に対するアプローチ

 顎関節には、大きく分けて顎を開く筋肉と閉じる筋肉の2つがあります。顎を開く筋肉には外側翼突筋、閉じる筋肉には咬筋、側頭筋、内側翼突筋などがあります。患者さんによって、開く筋肉と閉じる筋肉どちらを治療するかを判断する必要がありますし、時には両方の筋肉にアプローチする必要があります。一般的に顎関節症と聞くと、名前の通り関節自体に問題があるように思われますが、一番多い原因は筋肉のアンバランスや過緊張だと思います。それは、話したり食べ物を食べるために顎の関節を動かすのは筋肉で、毎日かなりの負担が筋肉にかかることが原因だと思われます。

③ 顎関節に大きく関わる頸椎に対するアプローチ

 一般的には、顎の関節と頸椎(首の骨)が大きくかかわっていることはあまり知られていないかもしれません。しかし、米国を中心にカイロプラクティック医と歯科医が協力して頸椎と顎関節の問題を治療・研究することは医学会の常識といっても過言ではありません。頚椎のゆがみは顎の運動力学に影響をあたえ、左右の顎の開きリズムを崩してしまいます。また、顎の問題のために頸椎にゆがみや痛みを生じさせることもあります。臨床的には、第2頸椎のゆがみが顎の力学に一番影響があることが分かっています。


④ 顎関節の異常に関わる可能性のある脊柱や骨盤に対するアプローチ

 脊柱や骨盤のゆがみは、身体の土台を崩し、結果的に顎関節にまで影響を与えることがあります。そのため、スパイナルケアでは、顎関節治療の際には必ず姿勢・脊柱・骨盤関節のゆがみを検査します。

⑤ 悪い癖や姿勢へのアプローチ

 たとえどんなにすばらしい治療を受けたとしても、悪い癖や姿勢を治さない限り問題は再発してしまいます。スパイナルケアでは、身体の問題だけでなく、それぞれの患者さんがお持ちになっている癖をしっかりと見つけ出します。

⑥ 顎に対するストレッチやエクササイズ

 ある程度治療を進めていった段階で、ご自宅でも簡単にできる顎関節や筋肉群に対するストレッチやエクササイズを行っていきます。慢性的に顎が悪くなっていた方や、治療効果促進、再発防止にはとても効果的です。


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