60歳、用賀在住の営業職の男性
この症状は3年前に始まり、徐々に悪化傾向にある。当初は腰痛が気になっていたが、数カ月前から徐々に右腿やふくらはぎにもシビレや痛みが出始めた。思い当たる原因は特にない。 マラソンや自転車、ゴルフ、筋肉トレーニングを週3回以上行っており、ストレッチもしっかりやっている。
検査結果:
検査結果からは、椎間板ヘルニアを疑わせる所見はなく、右中臀筋、梨状筋、長径靭帯が過剰に緊張し、過敏性が確認できた。また、中臀筋、梨状筋にはトリガーポイントが形成され、愁訴が誘発された。ハムストリングスや大腿四頭筋の短縮のために膝と股関節の可動域に制限がみられた。
症状の経過:
このような検査所見から、軟部組織の問題を考え、右中臀筋、梨状筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、長径靭帯に対してカイロプラクティック治療を行った。はじめの5回は週に一度の治療を行い、症状は40%改善した。その後、2週に1度の治療頻度に変更し、更に5回の治療を行った。第2クール終了後に、症状は更に約40%改善した。現在、約4カ月経過したが、症状はほとんど気にならないレベルまで改善し、月に一度のメンテナンス治療を行っている。
担当カイロプラクターのコメント:
今回の症例は、問診から典型的な筋筋膜痛症候群(トリガーポイント)を疑わせる所見が得られたが、患者さんは何も特別な原因はないと語られていた。多くの場合、筋筋膜痛症候群は患者さんにとって思い当たる原因がなく、なぜ痛みが起きているのか分からないと表現される。おそらく、怪我や病気であればはっきりとした原因が見つかりやすいために早い段階での治療が可能だが、筋筋膜痛症候群は慢性疲労や反復性の運動などにより徐々に悪化してしまうことが多いため、気づいたときには慢性症状に移行していることが多い。このような現状を踏まえたうえで、患者教育の重要性や骨格筋の機能障害に対する認識を高めていただくような努力が必要であると感じている。
Posted at 10,05,10
この記事のURL |
コメント(0) |
トラックバック(0)