11/01/11
【症例報告】慢性腰痛・右股関節痛・左後頚部痛を訴え来院
43歳女性 看護士 用賀在住
慢性腰痛・右股関節痛・左後頚部痛を訴えて来院
腰痛は、高校生の頃、機械体操をやっていてブリッジで痛めたり、転落してからで、その頃から腰は弱いと感じている。初めてのギックリ腰は20歳の時で、その後何度か繰り返しているが、看護士という仕事柄、中腰姿勢も多く、重量物の持ち運びは不安である。現在、立位では30分程度で、座位では2時間程度で腰痛を感じる。歩行の腰痛はなく、横になると楽である。
右股関節の痛みを感じ始めたのは5~6年前だが、産後頃から違和感を感じている。子供の頃から右股関節だけ開く傾向もあった。脚に関連することとして、左は外反母趾のせいか随分前からしびれがあり、触ると鈍く感じる。
頚部痛は2週間前からで左に回らない。寝違えかもしれないがきっかけは不明。7~8年前に交通事故でむち打ちをしてから首の調子は悪い。頭痛も1ヶ月に1回程度あり、痛み止めを飲むと治まる。手のしびれを感じたことはない。
初診時の症状:
・立位姿勢では骨盤の前後や回旋方向の歪みがみられ、関連する筋機能のアンバランスがみられる
・頚部運動や腰部運動で左後頚部の症状誘発、右股関節屈曲や内旋で股関節まわりの疼痛誘発
・右下腿外側の感覚鈍麻、左第1指/2指間の感覚鈍麻とその左足部内側の感覚過敏など
施術の経過:
2回目の治療の為に来院した時には、疲労感は改善したが初回治療後は右股関節痛が半日程度あり、痛みの為に力が入らないとのことだった。だが、2~3年前の症状に戻ったようだとも言われた。3回目の来院時には10年前に戻ったと言われた。右膝上内側が階段昇降で痛むという、初診時にはない訴えだった。4回目来院時には右股関節痛・腰痛・感覚の左右差は消失して、左後頚部症状は残っていた。その日の治療後、頚部運動で誘発されていた左後頚部症状は消失した。その後は来院していない。
担当カイロプラクターのコメント:
カイロプラクティック治療を重ねていくと、初診時とは違う症状を訴えることがある。治療の方針が正しい場合、それは症状や問題がある為に動かなかった部分が動くようになったことで、隠れていた問題が現れたり、それまで気にならなかった症状にも注意が向くようになった状態だと考えられる。これらはより根本的な治療をする上で重要なヒントである。今回のケースでは、治療を重ねる度に昔に戻っていく感じがするとの言葉が印象的だった。身体のサインを気にとめず、あるいは多忙であったかもしれないが、年月が経過したことで二次的、三次的な問題に発展したものが改善していったという好例だ。少し心残りなのは、自覚的な症状が改善されても、客観的なアンバランスが残っている場合、再発する可能性があることである。今回はその確認ができていないが、取り越し苦労でありますように・・・。
Posted at 11,01,11
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